竹(天然竹繊維)の良さ って?
竹は地球にやさしいサスティナブルな資源!!
海外で「マルチ・プロダクツ・プラント」などと呼ばれる竹は、優れた特性を持っており、あらゆる可能性を秘めた植物です。服を作る素材としても取り上げられ、サスティナブルな資源として、さまざまな業界から注目を集めています。
竹は生命力にあふれていて枯渇しない持続可能な植物!
竹は無性繁殖を繰り返し、毎年新竹を発生させるため、皆伐しない限り、植林しなくとも永久に生産できます。そして成長が非常に速く、1年で産業資源として利用が可能となります。(※樹木は利用するのに、たいてい10年以上を要します。)更に、竹からはバイオエタノールを作れることも明らかになっており、将来、技術が更に進歩すると、石油などの有限エネルギーの代替品にもなるのでは、と有望視されております。 竹は地球温暖化を止める切り札になりえる存在です。
竹は抗菌性があり丈夫なので農薬は不要!環境負荷の低い植物です。
竹には抗菌性があります。昔はおにぎりやお寿司には笹の葉を巻き、棹をカットしたものを水筒として利用していたのですが、これは竹の特徴を生かした先人の知恵です。 現代では、竹の抗菌力を引き出して開発された、洗剤や虫よけスプレーなども販売されてきております。害虫に強い竹は農薬なしで勝手に育つ為、土壌への悪影響はなく、栽培するのに化学肥料や殺虫剤を必要とするコットンと比べても環境負荷の低い植物といえます。
天然の竹をそのまま使用しているバングロ生地(バンブーリネン)は環境にやさしいとされています。環境への影響が疑問視されているバンブーレーヨンとは?
竹を用いた生地には、バンブーリネンとバンブーレーヨンがあり、環境への影響が疑問視されているのは後者です。バンブーレーヨンは、原料となる竹を、いったん溶剤で溶かして化学物質と反応させ、糸状に形成して作る再生繊維です。一般的にはビスコース法という製造の仕方をとるのですが、その際に、溶剤として二硫化炭素が使われる点が引っ掛かるポイントです。 人体に障害を及ぼし、大気放出や廃水を介して、環境を汚染する可能性が大いにあります。 過去には、バンブーレーヨンの製品を「環境にやさしい」とうたって販売した企業に対し、FTC(アメリカ連保取引委員会)が罰金を科したという事がありましたが、理由は、バンブーレーヨンにはそのような生産背景があるからです。 また、バンブーレーヨンはバンブーリネンと同じく抗菌性があるとされていますが、 それも、製造時の残留化学物質による抗菌性なのか、竹本来の効能なのかどうかも明確になっていません。
竹を有効活用することで、 深刻化する「竹害」を防ぐ!
最近は、タケノコや竹材の需要の減少により、かつて管理されていた竹林も、利用されないまま放置されることが増えています。そうなると竹はどんどんと地下茎を伸ばし、周囲の森林内に侵入していきます。パワフルな竹は一気に大きくなり、竹よりも背の低い樹木は、日光を吸収できずに生存競争に敗れます。この負の連鎖が竹害です。放置竹林は希少な植物を枯死させ、生態系を乱す要因になるので、定期的に選択伐採を行うべきなのです。その竹を有効活用することにより、竹害を減らし防ぐことが期待できます。
苦労してできたバンブーリネンからは、天然繊維ならではの恩恵を受けられます。
竹は優秀な資源ですが、硬くて切るのが大変であり、内側が空洞なので輸送効率が悪いといった問題もあります。伐採や搬出は重労働で、人件費や機械代などのコストを計算すると、採算性がよくないということもあり、あまり製品として出回っていないのが現状です。更に、非常に短い竹繊維を紡績し糸にすることも技術的に難しく、天然の竹から開繊したバンブーリネンを作るには、労力がかかり、生地も割高になってしまいます。しかし、苦労してできたこだわりの生地からは、天然繊維ならではの恩恵が受けられます。
バングロ竹繊維の4つのポイント
1.静電気が起こりにくい!
竹繊維は、静電気が起こりにくく、心地いい素材です。
さらに、帯電しにくいことで、ハウスダストやダニなどを引きつけません。
帯電列と帯電性試験結果(一般財団法人カケンテストセンター)
◆試験方法
・半減期:JIS L 1094 A法 半減期測定法
・摩擦帯電圧:JIS L 1094 B法 摩擦帯電圧測定法
・摩擦布:綿・毛
・試験室の温湿度:20℃×40%RH
・検査機関:一般財団法人カケンテストセンター
◆規格
・摩擦帯電圧3,000V以下、かつ半減期10秒以下
又は、
・摩擦帯電圧1,500V以下、かつ半減期30秒以下
※上記データについて、竹は天然のものなので、竹の原材料の伐採時期、表皮の含有率、竹の比率、表面の加工状態により各種データ値に変動がある為、必ず結果が出るとは限りません。
2.天然の抗菌効果が期待できます。
竹には抗菌性があるので、害虫を寄せつけず、農薬なしで勝手に育ちます。
昔はおにぎりやお寿司に竹や笹の葉を巻き、稈をカットしたものを水筒として利用していましたが、それは竹皮の持つ抗菌性を活用したものと言えます。
◎生地(竹50%、綿50%)での抗菌性試験結果
(社)繊維評価技術協議会の基準値である静菌活性値2.2以上をはるかに超える値で、強力な抗菌性があると認められた。また、洗濯10回後においてもその効果は 評価された。
※上記データについて、竹は天然のものなので、竹の原材料の伐採時期、表皮の含有率、竹の比率、表面の加工状態により各種データ値に変動がある為、必ず結果が出るとは限りません。
3.天然の消臭効果が期待できます。
竹は"多孔質"という細かい穴(孔)の空いた構造になっており、この小さい穴が臭いとなる物質を吸収すると言われています。そのため、竹繊維には、汗などの嫌なにおいを吸収する消臭効果が期待できます。
◎生地(竹50%、綿50%)での消臭性結果
減少率がいずれも基準値を大きく上回り、消臭効果を高く評価された。また、洗濯10回後においても評価された。
※上記データについて、竹は天然のものなので、竹の原材料の伐採時期、表皮の含有率、竹の比率、表面の加工状態により各種データ値に変動がある為、必ず結果が出るとは限りません。
4.夏は涼しく、冬は暖かい。
竹繊維は、清涼感があり蒸れにくく、使い心地は爽やかなので、夏は涼しく、また、遠赤外線効果が綿より高いので、冬は暖かく、1年中、心地良く過ごせます。
◎生地(竹50%、綿50%)での遠赤外線放射特性
遠赤外線分光放射率(FT-IR)が、綿100%以上上回り、体温下での暖かさは相当であった。
※上記データについて、竹は天然のものなので、竹の原材料の伐採時期、表皮の含有率、竹の比率、表面の加工状態により各種データ値に変動がある為、必ず結果が出るとは限りません。
福井県恐竜ブランド「ジュラチック」の新衣装披露
キャラクターの衣装は、天然竹繊維の生地で作られました。
福井新聞にて取り上げられました。
弊社の生地を使ってマスクを開発された
(株)カブト様の「至高のマスク」が福井新聞に掲載されました。
参考PDF :